こんばんは。
ぷんじです。
孤独なカラスの工房へようこそ。

2023年8月、もちろん私も含めた、全世界のファンが待ち望んだ、待ち焦がれた、あるゲームの新作が発売されました。
10年の時を越えて
10年という長い歳月を経て帰ってきたそれは、これまで幾度となく流された、「新作発表」というデマゴーグに、心底うんざりしていた私たちにとって、これまで通りの反応を繰り返すだけの、ため息をついて肩を落とし、諦めの中で虚しく笑う姿を予想させるというものではありませんでした。
最初のトレーラーを観た時の衝撃と感動。本当なんだな?
とうとうやってくれました。
10年という長い歳月超えて帰ってきたそれは、その難易度のあまりの高さから、チュートリアルのボスでさえクリアするのが困難でした。(そんなのは私くらいのものかもしれませんが)
そう。
アーマード・コアⅥ 「FIRES OF RUBICOM」です。

私とアーマード・コア
振り返ってみて、私のゲーム歴はせいぜい14,5年程度です。
そもそも私がゲームを始めるきっかけとなったのは、当時、ひどい交通事故に遭ってしまい、仕事も続けられなくなって、これから先のことを考えると不安で夜もちゃんと眠れずに、疲れ切りながらもリハビリに励んでいた時の、ほんの気晴らしからでした。
おそらく今はもう入手困難だと思いますが、PSP(プレイステーションポータブル)が私のゲームライフの原点となっています。
そして、そのPSPで初めてプレイしたゲームが、「アーマード・コア3 ポータブル」だったのです。
まず、素直にすべてが衝撃でした。ゲーム自体は当然ですが、何よりも「アーマード・コア」という世界そのものにすっかり魅了されてしまったのです。圧倒的だったオープニングムービーのクオリティの高さ、それに実際のゲームの面白さと難しさ…。
私は夢中でプレイしました。頭のどこかで”いい年したおっさんが、ぎこちない指さばきでゲームしてる”と感じてはいても、私はやめられなかった。
これまでゲームなんて見向きもしなかった私が、ゲームそのものに対する、絶対的な経験値不足から、なかなかうまく進められずに抱いた、焦りに似た怒りと、そのステージをクリアした時に覚える陶酔とが、繰り返しまるで波のように私に押し寄せる。
そんな中でとうとうラスボスを撃破し、最後までクリアして見たエンドロールの興奮と感動は、今でもはっきり覚えています。
こうして、世の中に数え切れなほどのゲームが存在する中で、私はアーマード・コアとの運命的な出会いを果たしたのでした。
PSP用にラインナップされたアーマード・コアのタイトルは4本。当然私は全て手に入れて、思う存分遊び倒しました。
たとえ”にわか”でも。
ラストレイヴンのマルチエンディングを全てクリアする頃になると、ある渇きにも似た感覚が私を捉えるようになってきました。その頃にはYouTubeでアーマード・コア関連の動画ばかり観るようになっていたのです。飽きずに何度も(本当に何度も)、4とフォーアンサーのオープニングムービーばかり繰り返していました。
本当にこれはヤバかった。凄すぎました。
こうなってしまうと、どうしても4、フォーアンサーをプレイしたい。
幸い、その当時はまだ、ギリギリでPS3の本体が新品で買える頃でした。私は居ても立ってもいられなくなり、急いで近くのゲオに行き、PS3の本体と、当然どれも中古でしたが、アーマード・コア4,フォーアンサー、ⅴ、ヴァーディクトディの4本を買い漁り、もう抜け出ることなど不可能なほど深い、アーマード・コアの沼にハマっていったのです。
私はアーマード・コアに関して”にわか”であることを自覚しています。とても筋金入りの「フロム脳患者」の皆さんには敵わない。
また、同じように「フロム脳患者」という、私からすればある種名誉な称号も、とても私にはそぐわないということも承知しています。
ですが、アーマード・コアは、私の人生において、「遊ぶことの楽しさ」をこれでもか!ってくらい教えてくれたものに他なりません。
PS5も、当たり前ですが、Ⅵをプレイするためだけに買いました。その他はもっぱらYouTubeを視聴するために使っています。
私にとって、ゲームはアーマード・コアさえあればいい。
遊び倒して挙動に少し不安を感じるようになったPS3で、再度あの感動を味わってみたいと思うこの頃です。