#15 あなたは毛深いですか?

作品

こんばんは。

ぷんじです。

孤独なカラスの工房へようこそ。

ぷんじです。名前を変えました。今後ともよろしくお願いします。

世の中、梅雨入りしたばかりだというのに、ここ2、3日はまるで真夏のような暑さです。

今年もそろそろ夏がやってきますね。

あなたは夏はすきですか?

私はまるでだめです。なんせ暑いと集中力が続かない。それに、暑いのが苦手なのはもちろんなのですが、どうしても肌の露出が増えてしまう。

それが嫌なんです。

私、毛深いんですね。

いろんな毛深いがあると思うのですが、私の場合、局所的に毛が多いんです。前腕から手の甲、それから胸毛ですね。

悲しいことに私の場合、セクシーな外国の映画俳優のような密集した濃さではなくて、中途半端な生え方で、しかも一本一本の毛が割と太いんです。全体的に密集しているならまだいいのですが、とにかく私の場合、情けないほど中途半端なんです。

それに、毛深いのにはいろんな理由があるようですね。

これは男の子限定の話ですが、第二次性徴期の男性ホルモンの分泌異常とか、生活習慣の乱れとか。

私の場合は、もう9割遺伝です。遺伝となると、残念ながら対処の方法がないみたいですね。毛深いのが嫌でこの場合なら、大人しく専門のクリニックで、除毛なり脱毛なりするしかないようです。

半袖で仕事をするようなこの季節、毎年私は半袖を着用せず、長袖の袖口を2つまくって、七分丈くらいの長さの袖で仕事をしています。こんな私を見て周りは「ぷんじさん、暑くないんですか?見てるこっちが暑くなりますよ」

なんてたまに言われたりしますが、そんな時決まって私は、

「なに言ってんだ?職人は半袖なんか着ねぇんだよ」

と、カッコつけた返事をしています。

これは私が初めて、世の中に出た時にお世話になった鍛冶屋(溶接屋)の親方の言葉なのですが。

そうは言っても、去年の夏までは、1日おきに前腕のまばらな太い毛を剃っていました。何度も手首のくるぶしのような出っぱりにカミソリを当てて切りました。それにしても、なんでああいうところの血って、あんなに止まらないんでしょうね。

それに。

新しい毛が生えてくると、毛穴から黒い新しい毛のポチポチが出てきます。経験のある方はわかってくれるかもしれませんが、あれ、すごく気持ち悪いんです。自分の体じゃないって思うくらい。

私の職場はわりと女性が多いので、これまではどうしても周囲の視線を気にしていました。

…だったはずなのに。

どういう心境の変化なのか、今現在は、まるで嘘のように毛のことなど微塵も気にしていません。まぁ、自分は職人という自負があるので、半袖は着ていませんが。

だから今、私の二の腕はもじゃもじゃです。

この気持ちの変化は本当に不思議です。周囲の目、他人の、しかも女の子たちの視線が、自分でも驚くほど気にならなくなっているのです。

何故でしょう?

私にもわかりません。私はカッコつけで、臆病で気にしぃだった。それが、今では何も怖いと思わないのです。

急にこんなふうに変わった原因を探ろうとしたのですが、わかりませんでした。強いて挙げるなら、この「孤独なカラスの工房」で絶対に成功すると決めたことくらいです。

夏が来ます。

今年の夏はもっともっと気軽に、存分に楽しみたいと思います。

でも、暑いのはやっぱり苦手ですけどね。

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